603/1000
第六百三話 狼と狐編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
俯炎驪琉だけではなく千年狐狸精まで現れ、樹里達はピンチです。
「狐のおねいさんは僕に任せるにゃん」
リックが進み出て子猫攻撃です。
「ふあ！」
ところが千年狐狸精は霊体なので、服を脱がせる事ができません。
「にゃあん」
リックは千年狐狸精の力で遥か彼方に飛ばされました。
「お前様！」
それを遊魔が追いかけます。
「役に立たないわね」
亜梨沙が罵りました。
「そうだ！」
鉄扇公主がある事を思い出します。
「どうだ！」
公主は自分の古着を出します。
「ぎええ！」
硫黄の臭いがするその服のお陰で千年狐狸精の霊体は逃げ出しました。
「凄い、貴女の体臭」
亜梨沙が鼻を摘んで言いました。
「誰が加齢臭だ！」
公主は切れました。
「ぬおお！」
孫左京と牛魔王はまだ俯炎驪琉と押し合っています。
「力を貸すか」
太上老君が俯炎驪琉にデコピンしました。
「ぐあ！」
俯炎驪琉が倒れました。
