表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/1000

第六話 妖怪の森編

 御徒町おかちまち樹里じゅりはありがたい経典を授かるために旅をしている僧です。


 樹里は、弟子になった猿のそん左京さきょうとある村に入り、そこでどう見ても凶悪犯の村長から妖怪の話を聞く事になりました。


「この村の奥に森があって、そこに妖怪がおります」


「そうなんですか」


 深刻な話なのに樹里は笑顔です。村長の顔が引きつります。


「その妖怪は大変スケベな妖怪で、毎年生け贄を要求して来るのです」


 凶悪犯顔が悲しそうにしても同情できないと思う左京です。


「村一番の娘を差し出せと言って来るのか?」


 左京が尋ねます。すると村長は、


「いえ。村一番の美少年を差し出せと言って来るのです」


「何?」


 左京はギョッとします。


「男が好きなのか?」


「はい。女の妖怪ですから」


 左京は女と聞いて色めき立ちます。


「美人なのか?」


「絶世の美女です」


 村長は呆れているようです。


「俺が囮になる。それで全部解決だ」


 左京はニヤリとしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ