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第五十八話 烏鶏国入国編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達は次の国に入りました。


 その名は烏鶏国うけいこくです。


「高級な卵を産む鳥ですね」


 樹里が言います。


「それは烏骨鶏です、お師匠様」


 孫左京は樹里の微妙なボケに突っ込みます。


「国王が優れた方で民は豊かな暮らしをしていると聞きました」


 河童の蘭が言います。


「じゃあ宿も高級ね?」


 豚の妖怪の亜梨沙が言います。


「僕はお師匠様と寝るにゃん」


 猫のリックがボケます。しかし誰も相手にしません。


「でも様子が変ですよ」


 実は龍なのに馬の馨が辺りを見て言いました。


 豊かな割には貧しい姿の人達が路上に座り込んでいます。


「臭うな」


 左京が言うと、蘭が、


「妖怪がいるわね」


「しかも王室にな」


 左京は遥か彼方に見える宮殿を見上げます。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


「貴様ら動くな!」


 いきなり王国軍が取り囲みます。


「何だ、一体?」


 左京は樹里を庇いながら兵を睨みました。

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