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第五百七十七話 蚩尤の改心編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 蚩尤しゆうは孫左京達の連携攻撃を受け、倒れました。


「やったか?」


 左京が言います。すると、


「貴様ら如きにやられる蚩尤ではないわ!」


 ぐおおっと蚩尤復活です。


「うわ!」


 左京は慌ててきんと雲で離れます。


 蚩尤は大きく息を吸い込みます。


「何をするつもりだ?」


 伏羲ふくぎが眉をひそめます。


「そんな事をするのなら、貴方の事を大嫌いになります!」


 女媧じょかが叫びました。


 ギョッとする伏羲です。左京達も唖然とします。


「え?」


 蚩尤は思わず息を吸い込むのを止めました。


「貴方の事は私の辛い時を助けてくれた友として好きです」


 女媧は頬を染めて言いました。


「……」


 蚩尤の全身から闘気が失われて行きます。


「女媧様」


 蚩尤が小さくなり、大型きんと雲に乗り込みます。


「え?」


 その姿を見て亜梨沙が目を見開きます。


「すっげえイケメンじゃん!」


 亜梨沙は雄叫びを上げました。

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