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第五百五十七話 新たなる敵編

 御徒町樹里はありがたい教典を授かるために西を目指しています。


「面妖な気が現れたぞ」


 太上老君が遊魔のお尻を触りながら言います。


 リックは高級マタタビで買収されています。


「老師様、大概にして下さい!」


 蘭が怒ります。


「これはあやつか?」


 霊宝天尊が空の徳利を放り投げて言います。


「そのようじゃな」


 璃里の肩を抱こうとしてかわされる元始天尊です。


「どうしたのよ?」


 亜梨沙がキョトンとします。


蚩尤しゆうが出て来たようだ」


 太上老君が真顔で言います。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開です。


「蚩尤って、あの蚩尤ですか?」


 蘭が震え出します。霊宝天尊が空を睨んで、


「そうじゃ。我らの祖である黄帝こうていが封じた妖怪じゃよ」


「ユンケルですか?」


 樹里が尋ねます。


「誰が佐藤製薬だ!」


 霊宝天尊は切れました。


女媧じょかが蘇らせたと聞いた。まずいな」


 元始天尊は真顔ですが、鷺侘のお尻を触ろうとし、鷺基に蹴飛ばされました。

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