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第五十四話 リック弟子になる編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は禁断の「女の子」パワーでリックを倒し弟子にしました。
地下牢に辿り着いた兄弟子の左京と姉弟子の亜梨沙と蘭は口あんぐりです。
「兄さん、姉さん、宜しくお願いするにゃん」
リックは妖力を失い只の猫に戻っていました。
「猫又は人間の女の子に恋をすると力を失うんだにゃん」
リックは照れ臭そうに言います。
「アホか」
左京は呆れました。
(ライバル出現か。決着をつけないとな)
左京はリックを見て思いました。
「さすがお師匠様ね」
亜梨沙は称賛しました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。馬の馨はリックを警戒しています。
(蘭さんは素敵だから気をつけないと)
馨はまたたびを隠し持つ事にしました。
「お近づきの印に肩を揉みますにゃん」
リックは亜梨沙に飛びつき肩を揉むフリをして違う所を揉みます。
「このスケベ猫!」
亜梨沙はリックを地面に叩きつけました。