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第五百三十四話 伏羲捕獲作戦編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達は、伏羲を捕まえるために作戦会議を開きました。
「猿や狼が行ったのでは、気の弱いあいつは逃げるだけじゃ。ここはやはり、璃里ちゃんに」
鴻均道人が言いました。
「いや、ここはやはり遊魔ちゃんでしょう」
太上老君が言います。
「何言ってんだ、このジジイ共」
亜梨沙が呆れて言います。蘭と鷺侘は項垂れています。
「リックさんと遊魔さんがいいでしょう」
樹里が笑顔全開で言います。
「え?」
リックは樹里に選ばれて涙ぐんでいます。
「嬉しいにゃん、お師匠様!」
樹里に抱きつこうとして、
「お前様!」
と遊魔の踵落としを食らいます。
こうして、伏羲を捕まえる作戦が開始されました。
「どうだ、猿、僕はお師匠様に選ばれたんだにゃん」
リックが誇らしげに言うのを左京は悔しそうに見ています。
(いつかぶっ飛ばす)
左京はいつもぶっ飛ばしていると思います。




