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第五百二十五話 未来の姿編

 御徒町樹里はありがたい教典を授かるために西を目指しています。


 天狐は樹里の言葉に本当の事を語ります。


「私には、あなた達が女媧じょかに皆殺しにされる光景が見えるのです」


 それを聞き、リックと亜梨沙が仲良く失禁します。


 蘭と鷺侘は顔を見合わせます。


 薔鏤鬼吏(ばるきり)達は怯えました。


 鷺基と露津狗はギクッとしています。


 馨は気絶してしまいました。


 牛魔王は鉄扇公主を抱きしめます。


「やはり、見えていたのか」


 鴻均道人こうきんどうじんが真面目な顔で言いながら、璃里のお尻を撫でています。


「ふざけるな!」


 孫左京は道人を殴って叫びます。


「俺はそんなの信じないぞ! お師匠様がそんな……」


 左京は言葉に詰まります。


「お心遣い痛み入ります。しかし、私達は負けません」


 樹里は笑顔全開で言いました。すると天狐は、


「そうだな。未来は見えるものではなく、作るものだ。決まっている事ではない」


「はい」


 樹里は更に笑顔全開で応じました。


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