50/1000
第五十話 こっちも猫がいっぱい編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は連れ去られ亜梨沙と蘭は子猫軍団にやられてしまいました。
孫左京と馬の馨も町の人達が全員猫又になり取り囲まれました。
「お師匠様を探さなくちゃならないのに」
左京は如意棒を取り出し振り回します。
しかし相手は猫なのでそれをあっさりかわします。
「すばしこい連中だ」
「左京さん、芭蕉扇を使いましょう」
馨が言います。すると左京は、
「あれはお師匠さまでないとダメなんだよ」
「そうでした」
猫又軍団が舌なめずりして囲みを狭めます。
「ここは頼んだ!」
左京はきんと雲を呼び自分だけ乗って行ってしまいます。
「薄情者!」
馨の絶叫が虚しく響きます。
樹里は大きな邸の地下牢に入れられていました。
猫又のリックが現れます。
「お前、高名な坊主らしいね。僕が食べてあげるよ」
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「プロットは大丈夫ですか?」
「え?」
何故かギクッとする猫又です。