499/1000
第四百九十九話 樹里の決意編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
女媧の降らせた氷柱が樹里達を襲います。
「逃げるのじゃ!」
元始天尊が続けて叫びます。
馨は蘭と樹里と璃里を乗せて全速力で飛翔します。
牛魔王は鉄扇公主を抱きかかえ、孫左京を背負って走ります。
亜梨沙は露津狗の背中に乗って逃げます。
鷺侘と鷺基達はリックや遊魔を抱え、飛びます。
太上老君と元始天尊と霊宝天尊はそれぞれ飛翔しました。
元始天尊の弟子の男の子は再び刀に変化し、襲いかかる氷柱を薙ぎ払います。
「逃げられると思うな!」
女媧が遥か後方で叫んでいます。
氷柱は樹里達を追いかけて来ます。
しかも、地上の村や町は氷柱のせいで壊滅していました。
人々が逃げ惑っています。
「馨さん、停まって下さい」
樹里が言います。
「でもお師匠様」
馨は迫って来る氷柱の雨を見て言います。
「このままでは罪なき人々を巻き込むばかりです」
まともバージョンの樹里が起動しました。




