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第四百八十八話 千年狐狸精燻り出し作戦編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
狐道という異空間に隠れてしまった千年狐狸精です。
「燻り出そう」
牛魔王が鉄扇公主を見ます。
「またあれ? 嫌なんだけど」
何故か顔を赤くする鉄扇公主です。
「嫌らしい事かにゃん?」
リックが反応し、遊魔に殴られます。
「妻の着古した服を扇ぐと、奴が苦しむのだ」
牛魔王は妙に嬉しそうです。悪い顔をしています。
「お館様、後でお話があります」
鉄扇公主の氷点下の声にビビる牛魔王です。
「はい」
鉄扇公主は恥ずかしそうに古い着物を牛魔王に渡します。
「扇いで下さい」
牛魔王が樹里に言います。
「そうなんですか」
樹里は亜梨沙の扇子を借り、扇ぎます。
「おお!」
突風が吹き、牛魔王は遥か彼方に飛びました。
唖然とする孫左京達です。
「何て事するんですか、お師匠様!」
左京が涙ぐんで言います。
「大丈夫ですよ。狐さんの秘密がわかりました」
樹里はまともバージョンで言いました。




