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第四百七十二話 霊宝天尊対九頭雉鶏精編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
九頭雉鶏精は、減り込んだ地面から飛び出し、霊宝天尊を睨みます。
「この包○ヤロウが!」
品のない暴言なので伏字にします。
蘭、鷺侘、そして玉石琵琶精までもが赤面します。
亜梨沙はニヤニヤしています。璃里はキョトンとしています。
「見たのか、儂のを?」
霊宝天尊が真顔で尋ねたので、九頭雉鶏精も真っ赤になって、
「見るか、そんな物!」
と切れました。
「そうなんですか」
樹里は意味もわからずに笑顔全開です。
「お師匠様……」
孫左京が項垂れます。
「殺す!」
九頭雉鶏精は翼を広げ、空へと舞い上がります。
「できるかな?」
霊宝天尊は不敵に笑いました。
「誰がのっぽさんだ!」
九頭雉鶏精はまた切れました。
「死ねえ!」
九頭雉鶏精は錐揉みながら霊宝天目がけて急降下です。
「はあ!」
霊宝天尊が気合を放つと、九頭雉鶏精が消し飛びました。




