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第四百六十二話 玉石琵琶精逃亡編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は激怒し槍の攻撃を食らいながらも突進します。
「左京、死んじゃうよ!」
亜梨沙が血だらけの左京を見て叫びます。
蘭も鷺侘も璃里も馨も唖然としています。
遊魔はボーとしています。
「何を考えているのだ、猿は?」
露津狗が呟きました。
「何も考えてないにゃん」
リックが言いました。鷺基が呆れます。
「お猿さん!」
左京の出血の凄さに樹里が叫びます。
「死んではダメです、お猿さん!」
樹里が叫びました。
「俺は死にませんよ、お師匠様!」
左京は遂に槍の動きを見切り、玉石琵琶精に如意棒を振り下ろしました。
「うごあ!」
無防備だった玉石琵琶精はそれをまともに食らい、倒れました。
「止めだ!」
左京が如意棒を振り上げます。
「ぬう!」
一瞬の差で玉石琵琶精は消えました。
「くそ!」
左京は如意棒で地面を叩き、倒れました。
「お猿さん!」
樹里が駆け寄りました。




