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第四百六十一話 孫左京の怒り編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は玉石琵琶精と対峙します。
「覚悟しろ、妖怪」
左京は如意棒を振り回します。
「この槍の力は相手の弱点を見抜くだけではない。その固さにある」
玉石琵琶精は目にも留まらぬ速さで突きを繰り出します。
「おおっと!」
左京はそれを如意棒で受けたりかわしたりしながら間合いを詰めます。
「そんな攻撃当たるかよ!」
左京が踏み込んだ時です。
槍が数百に分かれ左京に襲いかかります。
「うお!」
左京は思わず仰け反ってそれをかわしました。
「次はかわせぬぞ!」
玉石琵琶精は更に槍で突きます。
「わわわ!」
クールファイブのように叫びながらかわす左京です。
「お前を串刺しにして次は坊主だ!」
玉石琵琶精が余計な一言を言います。
「何だと!」
左京は槍の突きをものともせず前に出ます。
「お師匠様に指一本触れてみろ、てめえをぶっ飛ばす!」
左京は雄叫びを上げました。




