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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
ある方のご要望にお答えして猫登場です
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第四十六話 亜梨沙と蘭、ナンパされる編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達はある国に入りました。


 そこは「男前天国」です。


「こんな国すぐに出ましょう。面白くないです」


 馬の馨が囁きます。左京が、


「そうでもないぞ、見ろ」


 金髪美人が歩いています。


「おお!」


 馨は雄叫びを上げました。


 亜梨沙と蘭は美男子と歓談中です。


「僕はリック」


 リックはウィンクしました。亜梨沙と蘭はメロメロです。


「私は亜梨沙」


「私は蘭」


 二人は争うようにしてリックに自己紹介します。


「あのお坊さんは?」


 リックが樹里を見ます。亜梨沙は慌てて、


「あの方は私達のお師匠様。美形だけど男なの」


 リックは、


「そうなんだ」


と笑顔です。亜梨沙と蘭はその笑顔にまたニヤけます。


「お師匠様、お茶して来ます」


 亜梨沙と蘭はリックと行ってしまいます。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔です。


「お師匠様、俺達もお茶して来ます」


 左京と馨も行ってしまいます。


 樹里は一人になってしまいました。

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