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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第四十四話 再び西へ編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 牛魔王が本物だと言った芭蕉扇を持ったまま飛んで行ってしまったので、孫左京は仰天しました。


「こっちが本物なのか?」


 左京は樹里から芭蕉扇を借りて、


「おりゃっ!」


と振るいますが何も起こりません。すると蘭が、


「なるほどね」


「何かわかったのか?」


 左京が蘭を見ます。すると蘭は巨乳を突き出して、


「それが偽物なのよ。但し、お師匠様に取ってそんな事は関係ないの」


「どういう事よ?」


 亜梨沙が尋ねます。蘭は益々得意そうに、


「お師匠様はどんな扇でも芭蕉扇と同じ力を発揮できるという事よ」


 そこまで言って、蘭は大変な事に気づきます。


「って事は今までの俺の苦労は何だったんだ?」


 左京が涙ぐみます。


「お猿さん」


 樹里が声をかけます。


「はい、お師匠様」


「ありがとう」

 

 左京は樹里に笑顔でそう言われ嬉しそうです。


「スケベ」


 亜梨沙が囁きます。


「うるせえ」


 また西へと旅が始まります。

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