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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第四十三話 本物はどっち?編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 鉄扇公主から借りた芭蕉扇の本物がどちらなのかわからなくなった樹里は、結局二つとも返す事にして本当は龍なのに馬の馨に乗り、芭蕉洞を目指します。


 今度は亜梨沙と蘭も一緒です。鉄扇公主は敵ではないからです。


 するとそこへポロポロになった孫左京が牛魔王と現れました。


「芭蕉扇の本物がわからない?」


 左京は事情を聞いて呆れます。牛魔王が、


「金の刺繍があるからこちらが本物です」


 亜梨沙が、


「おかしいなあ。火焔山の噴火を止めたのはこの芭蕉扇だったよ」


「そんなはずはない。試して下さい」


 牛魔王は樹里に言いました。


「そうなんですか」


 樹里がもう一つの芭蕉扇で牛魔王を扇ぐと、


「ほらねーっ!」


と言いながら飛んで行ってしまいました。


 


 牛魔王はそのまま芭蕉洞まで飛ばされてしまいました。


「貴方」


 公主が潤んだ瞳で言います。牛魔王は芭蕉扇を差し出し、


「やり直そう」


と言いました。

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