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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第四十話 樹里の力編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達は鉄扇公主の所に行きましたが、左京達は芭蕉扇で飛ばされ、樹里だけが残りました。


 その樹里が偽物の芭蕉扇で扇ぐと何故か公主が吹き飛んでしまいました。


「何なんだ、あんたは?」


 ボロボロになった公主が外に出て来ました。


「私は旅の僧です」


「そんな事を訊いてるんじゃないよ! どうして……」


 するとそこに観音様が現れました。


「おお」


 さすがの公主も土下座します。


「まだわからぬのか、公主よ。この者には我らの加護があるのだ。お前の扇などおもちゃと同じよ」


「はい」


 公主は震えています。観音様は微笑んで、


「牛魔王とよりを戻すのだ、公主。そしてまた仲睦まじく暮らせ」


「はは」


 公主は地面に額を擦りつけて言いました。


 観音様は樹里を見ます。


「お前の働き、皆が見ておる」


「はい」


 樹里は笑顔全開で、


「どちらさまですか?」


「忘れたんかい!」


 観音様は怒って消えてしまいました。 

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