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第三百九十一話 孫左京、霊吉菩薩の邸に行く編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は、太上老君やお釈迦様の冗談に翻弄されながらも、何とか霊吉菩薩の居場所を聞き出しました。
「霊吉菩薩は、ここから西へ十万八千里(約六万キロ)行った所に住んでおる。菩薩に授けた飛竜杖を使えば、黄風大王は力を失うであろう」
真面目モードのお釈迦様が教えてくれました。
「ありがとうございました」
左京は礼を言って大雷音寺を出ました。
「十万八千里か。遠いな」
左京は数字が苦手なので気づいていませんが、西へ十万八千里進むのは、西へ三万六千里進むのと同じです。
「でも、きんと雲なら一飛びだ!」
こういう時、ものを考えない者は疲れを知りません。
左京は地球を一周して大雷音寺を通過し、目的地に到着しました。
「何か今、見た事がある風景を通った気がする」
ようやく霊吉菩薩のいる邸の前に着きました。




