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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第三十九話 鉄扇公主の怒り編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里と石猿の孫左京は、牛魔王と共に鉄扇公主のいる芭蕉洞に行きました。


「何しに来た、このバカ亭主!?」


 公主は芭蕉扇を振りかざして凄みます。


「わああ、ごめんなさいィッ!」


 牛魔王は借りて来た猫より大人しく引き下がります。


「あんた!」


 公主が樹里を睨みます。


「よくもうちの宿六を誑かしてくれたね?」


 公主が芭蕉扇で扇ぎます。


「うわああ!」


 左京達は全員その風に飛ばされてしまいました。


「え?」


 公主は呆然とします。樹里は飛ばされていません。


「どうして吹き飛ばないんだ?」


 公主が激怒して言いました。樹里は笑顔全開で、


「芭蕉扇は私が持っているからですよ」


「はあ?」


 意味がわからず唖然とする公主です。


「それは偽物だよ。何を言っているんだ」


 公主が鼻で笑うと、


「そうなんですか」


 樹里がブンとその偽物で扇ぐと、


「ひえええ!」


と公主が洞窟の奥まで飛ばされてしまいました。

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