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第三百八十四話 孫左京、苦戦する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は、樹里を攫った黄風大王が樹里に嫌らしい事をしようとしていたと思い、嫉妬心剥き出しで戦っています。
「うるせえ!」
地の文に怒るのは図星だからでしょう。
「その子は私の妻になるのだ。邪魔するな」
黄風大王はドヤ顔で言います。
「妻?」
左京だけでなく亜梨沙以下全員が驚愕します。
「樹里、早まらないで!」
特に姉の璃里はかなり動揺しました。
「ふ・ざ・け・る・な!」
左京の頭が噴火します。昭和四十年代の怒り方です。
「うわ!」
左京の動きが速くなりました。
「更にできるようになった」
「誰がアムロ・レイだ!」
千九百七十年代のボケ&突っ込みです。
二人が激闘している間に蘭と亜梨沙が樹里を助け出します。
「おらあ!」
左京の如意棒が黄風大王の鼻に当たりました。
「てめえ、母上から頂いたこの顔に傷をつけるな!」
黄風大王がいきなり怒り出し猛反撃です。




