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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第三十六話 孫左京対鉄扇公主編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里は芭蕉扇を借りるために孫左京が化けた馬を鉄扇公主に渡してしまいました。


 左京は術を解き、公主と戦う決意を固めます。


(芭蕉扇を持っていないのなら、こいつは俺の敵じゃない)


「行くぞ、公主!」


 左京は如意棒を振るいます。


「バカな奴らだ。あの坊主に渡したのは偽物だよ。本物はこれさ!」


 公主は胸の谷間から小さな扇を取り出し、それに息を吹きかけて大きくしました。


「何だと!?」


 左京は焦ります。


(芭蕉扇があるという事は?)


「お前の負けだ、石猿!」


 公主が芭蕉扇を一振りすると、左京は飛ばされてしまいました。


「うわあ!」


 左京は遥か彼方まで飛ばされ、歩いている樹里の前に落ちました。


「どうしたんですか?」


 樹里が笑顔で尋ねます。本当は文句を言いたい左京ですが、


「只今帰りました」


とだけ言い、また馬に変身します。


「今度は牛魔王の所に行きましょう」


 樹里が言いました。

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