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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
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第三十五話 見捨てられた孫左京編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里と弟子の孫左京は風の化身である鉄扇公主に会いに来ていました。


「どんな願いだ?」


 公主は美人ですが、高圧的です。


(変わってねえな)


 左京は思いました。


「芭蕉扇を貸して下さい。火焔山を鎮めるために」


 樹里が答えます。公主は笑って、


「いいよ」


 あっさり承諾する公主を疑う左京です。


(妙だな)


「その代わり条件がある」


「何でしょうか?」


 樹里が笑顔で尋ねます。


「その馬を私によこしな。そうすれば芭蕉扇を貸そう」


 左京はギョッとします。


(見破られたか?)


 公主はニヤリとして左京を見ました。


「いいですよ」


 樹里もあっさり応じました。


(お師匠様あ)


 左京は心の中で泣きます。


 樹里は公主から芭蕉扇を受け取り、帰って行きました。


 左京はそれを唖然として見送ります。


 公主が左京を見ます。


「わかってたのか」


 左京は術を解きました。


「当たり前だ。私を舐めるな」


 二人は睨み合いました。

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