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第三百三十九話 太上老君の秘策編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 樹里達は、第六天魔王に対抗するために九霊元聖という妖怪の所に行く事になりました。


「参りましょう、お師匠様」


 孫左京が言うと太上老君が、


「ダメじゃ。奴は男が大嫌いなのだ。連れて行くのは樹里と遊魔のみじゃ」


「どうして私達はダメなのよ!?」


 亜梨沙が食ってかかります。


「オバさんはダメじゃと……」


 言い切る前に叩きのめされる太上老君です。


「それに応援も要請しておる。程なく到着じゃ」


 その言葉通り、薔鏤鬼吏(ばるきり)達と鷺基と鷺侘が現れます。


「老師様、遅くなりました」


 鷺侘と鷺基が言いました。


「露津狗は?」


 亜梨沙が尋ねます。


「第六天魔王を見張っている。ようやく奴の居場所を突き止めたのだ」


 露侘が答えました。


「そうなんですか」


 樹里が笑顔全開で応じます。


「間に合いましたね」


 馬に乗って樹里の姉の璃里がやって来ます。


「さて、出かけるぞ」


 太上老君が言いました。

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