表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
毎度お馴染みの芭蕉扇
31/1000

第三十一話 火焔山編

 御徒町樹里はありがたい教典を授かるために西を目指しています。


 ネズミの妖怪を更生させた樹里一行はまた旅を始めます。


「この先には火焔山(かえんざん)と言う一年中溶岩を噴き出している山があります。そこは難所ですから気をつけて下さい」


 金ちゃんが言います。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔で答えました。


「何故そんな事を教えるんだ?」

 

 石猿の孫左京が尋ねます。


「私達は間違っていたのよ。可愛い女の子を憎んでも私達は救われないの」


 銀ちゃんが答えます。


「そうか」


 左京は微笑んで応じました。


 樹里達は双子妖怪と別れ、西を目指しました。


 


 火焔山の麓です。


 鉄扇(てつせん)公主(こうしゅ)は風の化身で芭蕉洞という洞窟に棲んでいます。


そして「芭蕉扇(ばしょうせん)」と呼ばれる巨大な扇を持っています。


「旅の僧がここに向かっている?」


 手下の報告に公主は目を見開きました。


「確か孫左京が同行しているはず」


 公主はギュッと拳を握りしめました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ