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第三話 遂に出会い編
御徒町樹里はある国の僧です。
西にある仏様の国でありがたい経典を授かるために旅をしています。
樹里は孫左京という猿を探していました。
「だから、俺がその孫左京だって!」
左京は必死に訴えます。
「おお!」
樹里は左京を見ます。
「リーグ優勝おめでとうございます」
樹里は深々と頭を下げました。
「だからその孫さんじゃねえよ!」
ようやく樹里に気づいてもらえた左京は、
「貴方の弟子になりますからここから出して下さい」
と言いました。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「こんなところに扉があります」
樹里が扉を開いて左京のいる洞窟の中に入って来ました。
「何でそんなところに扉が?」
怪奇現象に怯える左京です。
「よし、出られるぞ」
左京は扉を開こうとしましたがダメです。
「どうすればいいんだ?」
左京は樹里に尋ねました。
「さあ」
樹里はまた笑顔全開です。
「……」
また途方に暮れる左京でした。