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第二百九十六話 孫左京対亜磁堕覇阿禍編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は亜磁堕覇阿禍を睨みつけます。
「お師匠様をあそこまで疲れさせちまった自分が情けないぜ。連携攻撃だなんて浮かれて……。お師匠様は女の子なのに……」
発言が意味不明の左京です。
「男は女の子を守るために戦うべきなのに、女の子を戦いに巻き込んだ俺は最低だ!」
亜磁堕覇阿禍も、左京が妙な事を言っているので唖然としているようです。
「何をしているのだ、あの猿は?」
鷺侘も驚いています。
「猿、血迷ったか?」
露津狗も訝しそうに左京を見上げます。
「ううう……」
左京はとうとう泣き始めました。
亜磁堕覇阿禍は完全に混乱しています。
「隙ありー!」
左京は突然如意棒を巨大化させ、亜磁堕覇阿禍を突きました。
「ごがああ!」
亜磁堕覇阿禍は地面に叩きつけられ、またしても土煙が舞いました。
「見たか、最強の術!」
左京は大威張りですが、他の者達は茫然自失です。