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第二百九十四話 四天王全滅編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
露津狗の奇襲で、闇羅曼諭は倒れました。
「ぐうう……」
鷺侘と鷺基は動きが止まった亜磁堕覇阿禍に攻撃を仕掛けます。
「食らえ!」
鷺侘は銀の弓矢の釣瓶打ちです。
「はあっ!」
鷺基は自らを鋭い刃に変化させ、亜磁堕覇阿禍を斬り裂きます。
「がごお!」
亜磁堕覇阿禍は苦しみ出しました。
「おのれ、このままで終わるものか……」
露津狗の牙が深く喉に食い込み、闇羅曼諭は倒れ、粉々に砕けて消えました。
「飼い主は死んだぞ。お前は居場所に帰れ」
鷺侘が弓を引きながら言いますが無駄でした。
「があ!」
亜磁堕覇阿禍は制御不能になり、また暴れ出します。
「こいつ、何かされたな?」
鷺侘が苦々しそうに言います。
「飼い主が死んでもまだ留まっているという事は、こいつの本当の飼い主は奴だという事か」
鷺基が忌ま忌ましそうに言いました。
左京が戻って来ました。