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第二百八十九話 孫左京の反撃編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 孫左京と樹里は今まさに亜磁堕覇阿禍(あじだはあか)の攻撃を受けようとしています。


「ますますまずい」


 亜磁堕覇阿禍の巨大な口が再び開き始めました。


「やばっ!」


 左京が逃げようとすると、


「オンメイギャシャニエイソワカ」


 樹里が八代龍王真言を唱え、洪水で亜磁堕覇阿禍を押えつけました。


「グゲゲ……」


 亜磁堕覇阿禍が怯みます。


「今です、お猿さん」


 耳元で囁かれたので、左京のエロパワーはリミッターを振り切りました。


「はい、お師匠様!」


 左京は如意棒を振り回して、亜磁堕覇阿禍の背中に飛び乗ります。


「どりゃあ!」


 左京は亜磁堕覇阿禍の翼の根元を殴りました。


「ぐおうお!」


 亜磁堕覇阿禍が苦しみます。


「ここはどうだ!」


 次は真ん中の頭を殴ります。


「ぐおう!」


 亜磁堕覇阿禍は身体を激しく揺らして、左京を振り落とそうとします。


「おらあ!」


と亜磁堕覇阿禍の右の頭を殴りました。

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