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第二百八十八話 亜磁堕覇阿禍の攻撃編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達は亜磁堕覇阿禍と言う巨大な龍の攻撃を受けました。
「きゃあ!」
蘭と亜梨沙は馨にしがみついて逃げます。
鷺侘と鷺基、そして薔鏤鬼吏がリック達を助け、飛びます。
その直後、世界が破滅するような爆音が響き、火柱が上がりました。
「何だ、あれは?」
孫左京が火柱を見て呟きます。
「まるで地獄の業火ですね」
樹里が左京にしがみついたままで言いました。
「いっ!」
左京は樹里の顔がすぐそばにあるので、鼻血を出しそうです。
「逃げられやしないよ」
亜磁堕覇阿禍の背に乗り、闇羅曼諭が追いかけて来ます。
「どうすれば……」
困った時のコン○ックではなく、偽芭蕉扇です。
「お師匠様、お願いします」
「そうなんですか」
樹里はブンと扇ぎました。
「うへえ!」
闇羅曼諭は飛んで行ってしまいましたが、亜磁堕覇阿禍は大き過ぎて飛ばないようです。