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第二百八十四話 羽厨逗の最期編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
羽厨逗は倒したはずの蟷螂に囲まれてしまいました。
「食い尽くせ」
孫左京が叫びました。
「グッシャグッシャ」
羽厨逗は蟷螂に食べられてしまいました。
「ひえ、残酷ゥ」
亜梨沙が震えます。
「やっと倒したか」
左京はホッとしたのか、そのまま倒れてしまいます。
「ああん、左京、しっかりしてえ」
亜梨沙がドサクサに紛れて左京に抱きつきます。
「何してんのよ? 介抱する気ないの?」
蘭が呆れます。
「いつもあんな感じなのか?」
鷺侘が尋ねます。
「いつもあんな感じです」
馨が言いました。
「お猿さん、大好きです」
樹里が書を見ないでそう言ったのを露津狗だけが聞いていました。
「蘭ちゃんと亜梨沙ちゃん、そんなに介抱したいのなら、僕を介抱して欲しいにゃん」
リックが言いました。すると遊魔が、
「お前様あ、何を言っているのです」
とニッコリ笑って殴りました。