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第二百八十話 遊魔と孫左京の合体技?編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 蘭の機転で樹里達は蝗の大群から守られました。


「私ィ、いい事思いついちゃいましたあ」


 遊魔が間延びした喋り方で言いました。


「蝗はあ、蟷螂(かまきり)に食べられちゃうんですよお」


「それだ!」


 孫左京が何か思いついたようです。


「初めて使う術だから、失敗するかも知れません。お力をお貸し下さい、お師匠様」


「そうなんですか」


 樹里は笑顔全開で言いました。そして、


「大好きです、お猿さん」


と左京に渡された書を読み上げます。


「何読ませてるんだ、エロ猿!」


 亜梨沙が切れました。


「うおお! 力が漲るゥ!」


 左京は萌えました。いえ、燃えました。


「行け、我が僕よ!」


 身体の毛をむしり、息を吹きかけると、それが全て蟷螂に変わります。


「おお!」


 一同は驚きました。


「食い尽くせ!」


 左京の号令で、蟷螂達は蝗の大群に襲いかかりました。


 数で勝る蝗と強力な蟷螂の壮絶な戦いが始まります。


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