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第二百七十四話 三番目の四天王登場編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達は鷺侘と鷺基の姉弟のおかげで、蝿の女王である部琉是武舞を倒せました。
第六天魔王のいる場所を目指して旅は続きます。
「今度は何かな?」
亜梨沙が嬉しそうに言います。
「また虫ですかね」
馬に戻って樹里を乗せた馨が言います。
「もう虫はいいにゃん。次は可愛い女の子がいいにゃん」
リックが言いました。
「お前様」
妻の遊魔がニッコリ笑って殴ります。
「虫はもういいわね」
蘭が言います。
「虫が出て来たら無視、なんちゃって」
亜梨沙が寒いギャグを言います。
「む?」
先頭にいた孫左京が一行を止めます。
鷺侘と鷺基、鷺津狗が身構えます。
「何か来るぞ」
左京が言いました。
すると、土の中から何かが飛び出します。
「悪かったな、また虫でさ」
タキシードにシルクハットという時代に合わない服装です。
「我が名は羽厨逗だ」
またもや虫です。しかも中年親父風です。