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第二十七話 双子妖怪の怒り編
御徒町樹里はありがたい教典を授かるために旅をしている僧です。
樹里は金ちゃん銀ちゃんという双子の妖怪に拉致されました。
樹里の弟子の孫左京と亜梨沙と蘭が樹里救出のために洞窟へ乗り込みました。
双子妖怪は樹里の身体のどこを食べるかで揉めています。
「あんたは腕と脚でも食べなさい、銀!」
兄(?)の金ちゃんが言います。すると弟(?)の銀ちゃんは、
「納得が行かないわ!」
二人は喧嘩を始めました。
「何なのよ、あんたは!」
「それはこっちの台詞よ!」
壮絶な喧嘩です。血を見そうです。
「幽体離脱を見せて下さい」
樹里が笑顔で言います。
「誰がたっちだ!?」
双子らしい息のあった突っ込みです。
「服を剥いてあげるわ、坊主!」
金ちゃんが樹里の帽子を青龍刀で弾き飛ばします。
樹里の長い髪が広がります。
「女?」
双子の顔色が変わります。
「私達はこの世で可愛い女が一番嫌いなのよ!」
醜い二人が叫びました。
「お師匠様」
そこへ左京が現れました。