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第二百六十八話 蝿の女王編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
部琉是武舞は蝿の王でした。
彼女の身体には何万匹もの蝿がいるのです。
「汚い! あんた、お風呂入ってるの?」
亜梨沙が鼻を摘んで言います。
「私は清潔だ、豚! お前こそ不潔だろう!?」
部琉是武舞が言い返します。
「何よ! 豚は凄く清潔な生き物なんだから!」
妙な言い争いになって来ました。
「この子達は異常な食欲なんだ。食いつかれたら骨までしゃぶられるよ」
部琉是武舞が言いました。
「骨まで愛してですか?」
樹里が尋ねます。
「誰が城卓矢だ!」
部琉是武舞は切れました。
「要は、親玉を叩き潰せばいいんだろう!」
孫左京が如意棒を振るって部琉是武舞に打ち下ろします。
「無駄だよ」
部琉是武舞は無数の蝿になってそれをかわしてしまいます。
「うわ!」
蝿達が襲い、左京が蝿で見えなくなります。
「うわ、ばっちい! 左京、暫く私に触らないでね」
亜梨沙が無情な事を言いました。