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第二百六十三話 孫左京の反撃編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は何故か凄く幸せな気持ちでした。
「貴方、ご飯ですよ」
樹里が家の中から呼びかけます。
「おう」
左京は畑仕事を終えて家に戻ります。
「ああ、こうしてお前の膝枕で休むのがオラの一番の楽しみだ」
「貴方ったら」
左京は突然現実に引き戻されます。
「お猿さん」
ふと気づくと、左京は樹里の膝枕で寝ていました。
「お師匠様!」
左京はほうれん草を食べた○パイのように元気が出ました。
「うおお!」
彼は一足飛びに威武離猪主に攻撃します。
「もう傷が治ったのか、猿?」
「当たり前だ! 俺を誰だと思ってるんだ?」
左京が大見得を切ります。
「鼻血王子」
リックが小声で言いました。
「おらあ!」
如意棒が威武離猪主を一閃します。
しかし威武離猪主は小さくなってそれをかわしてしまいました。
「畜生、キリがねえ!」
左京は苛立ちました。
「俺に策がある」
露津狗が左京に囁きました。