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第二百五十九話 第六天の四天王編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は、美の女神を名乗る宮部麗を屈服させました。
「貴女には、多くの天界人の加護がございます。私のような者が叶う道理がありませぬ」
「ミニモニですか?」
樹里が尋ねます。
「その加護じゃないです」
宮部麗は項垂れました。
「それより、この先には第六天魔王を守護する四天王がおります。お気をつけ下さい」
「一緒に行きませんか?」
樹里が軽い感じで誘いました。すると宮部麗は蒼ざめて、
「私はこれから家に帰って子供達のお弁当を作らないといけませんので……。さよなら!」
と逃げてしまいました。
「嫌われたのでしょうか?」
樹里が悲しそうに孫左京に尋ねます。
「そ、そんな事はないと思います」
左京はそう言いながら倒れました。
「か、可愛過ぎる……」
左京は痙攣しています。
「四天王か」
蘭が呟くと、亜梨沙が、
「何してんのう、なんちゃって」
と寒いギャグを言いました。