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第二百四十九話 伯爵は吸血鬼編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達の前に何者かが現れました。ロリコン伯爵ではないようです。
「私は吸血鬼だ」
真っ黒なマントに身を包んだ顔色の悪い細身の大男が現れました。
「ドン・ドラキュラさんですか?」
樹里が尋ねます。
「誰が手塚治虫だ!」
伯爵が切れました。
「ここより先は行かせぬ」
「そんな事言っても左京と狼さんはもっと先に行ったよ」
亜梨沙が呆れて言います。すると伯爵はギョッとします。
「何だと?」
どうやら本物のアホのようです。
「お前様、敵が現れましたよ」
リックの妻の遊魔が言います。しかしリックは、
「僕は可愛い女の子としか戦わないにゃん」
と言って欠伸をします。
「弱そうね。私がやっつけるわ!」
亜梨沙が不意打ちのボディアタックです。
「おっと!」
伯爵は素早く蝙蝠に変身してそれをかわします。
「黄金バットさんですか?」
樹里が尋ねます。
「誰が小林修だ!」
伯爵は疲れているようです。