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第二百四十一話 俯炎驪琉対六耳獼猴編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 六耳獼猴ろくじびこうは孫左京と激闘中です。


 薔鏤鬼吏(ばるきり)達は俯炎驪琉ふえんりるに夢中です。


 鷺侘ろたは部下達に怒り心頭です。


「お館様を応援しないで何とする!」


 鷺侘の怒りに仰天した薔鏤鬼吏達が狼男に矢を射ます。


 狼男も人間の姿になりました。


「こっちもイケメン!」


 薔鏤鬼吏達は矢を射るのをやめました。


「寝ていろ」


 俯炎驪琉と狼男の露津狗(ろっく)は次々に薔鏤鬼吏達にキスして倒します。


「何という卑怯な戦法だ」


 鷺侘は激怒し、二人に向かいました。


「お嬢さん、私の敵は貴女ではない」


 俯炎驪琉の強烈な流し目で鷺侘は硬直しました。


「行くぞ、露津狗」


「はい」


 二人は六耳獼猴に向かいます。


「む?」


 六耳獼猴は狼達が向かって来るのに気づきました。


「ここは一旦引くか」


 彼は雲で逃げようとしました。


「逃さぬ!」


 俯炎驪琉が狼に戻り六耳獼猴に噛みつきました。

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