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第二百三十八話 鷺侘、激怒する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
亜梨沙が撤収したので、狼男はまた苦戦しています。
孫左京も鷺侘との戦いが終わりません。
如意棒と剣が火花を散らしています。
「お前、強いな」
鷺侘が言いました。左京は、
「今頃気づいたか?」
「我らの仲間にならぬか?」
鷺侘は妖艶な眼差しでしなを作り、左京を誘惑します。
胸の谷間と露な太腿が見えますが、左京は動じません。
「お師匠様の方がずっと可愛い」
「何だと!?」
鷺侘はプライドを傷つけられたようです。
「あんな子供みたいな女に私が負けていると言うのか!?」
鷺侘の怒りは凄まじく、左京は後退りしました。
「少女趣味め!」
「何だと!?」
左京は樹里の事を侮辱されたと思い、激怒します。
「許さねえ!」
左京は如意棒を振り回して鷺侘に向かいます。
「だあ!」
鷺侘は剣を弾き飛ばされました。
「鷺侘様!」
それに気づいた薔鏤鬼吏達が叫びました。