235/1000
第二百三十五話 リックの妻編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里と蘭は危ないところをリックに救われました。
「お久しぶりです、お師匠様」
リックは子猫達と樹里に跪きます。
「猫さん、ありがとうございます。姉上はどうされたのですか?」
樹里が笑顔で尋ねます。リックは、
「璃里様の言いつけで参上しましたにゃん。そして」
リックが振り返ると、そこには三毛猫柄のビキニを着た可愛らしい女の子がいました。
猫耳を付けているので、アキバ系でしょうか?
「我が妻、遊魔ですにゃん」
「つ、妻?」
蘭が仰天しました。するとリックが、
「そうなんだにゃん、蘭ちゃん。ごめんにゃん。君とはもうお友達にしかなれないにゃん」
「アホか」
蘭は呆れました。
「よろしくお願い致します、お師匠様」
遊魔は樹里の前で跪きました。
「って事は、この子猫達は?」
蘭が言いました。リックは照れ臭そうに、
「遊魔との子供にゃん」
(早過ぎる)
蘭は唖然としました。