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第二百十八話 樹里、狼男と話す編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
介抱していたイケメンが狼男に変身して、亜梨沙は噛みつかれてしまいました。
そこへ孫左京と蘭が飛び込んで来ました。
「とうとう正体明かしたな、狼ヤロウ。ぶっ飛ばしてやるぜ」
狼男は左京を睨みます。
「左京!」
亜梨沙が左京に抱きつきます。蘭がムッとします。
「あんたが私の忠告を聞かないから」
「うるさいわね!」
また醜い罵り合いが始まります。
「貴様らも我らの敵か?」
狼男が謎めいた言葉を吐きます。
「何言ってるんだよ、化け物! 今楽にしてやるぞ」
左京が如意棒を振りかざします。
「お猿さん」
そこに樹里が割って入ります。左京は赤面して下がります。
「何か理由がありそうですね」
樹里は左京の前に立ちます。
「ところで元木さんは元気ですか?」
「誰が大神いずみだ!」
狼男は切れました。
「お話を聞かせて下さい、シンさん」
「誰が大神雄子だ!」
マニアック過ぎてわからないボケです。




