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第二百五話 部秘模洲の言い分編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里達は美子の父である部秘模洲に会いに来ました。
「山ではありません。父です」
怯える亜梨沙に美子が言います。
山と思われたのは天に届きそうな巨大なサイです。
角だけで変化した馨より大きいです。
「何だ、美子? 仲裁ならいらんぞ」
部秘模洲が喋ると樹里達のいる山が揺れました。
「父さん、そのままでは話せないわ。人間の姿になって」
美子の声に答え、部秘模洲は人間に変化しました。
超男前です。キム○クも水嶋○ロも敵いません。
「おお!」
蘭と亜梨沙が雄叫びを上げます。
「ところで、バラモスさん」
樹里が言います。
「誰がドラクエの中途半端なラスボスだ!」
部秘模洲はマニアックに切れました。
「貴方の奥方が人間を憎んでいる理由を聞きました」
樹里がまともバージョンで説きます。
「余計なお世話だ。人間に言われる筋合いはない」
部秘模洲は聞く耳を持ちません。