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第二百二話 美子の秘密編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は巨大な魔物である霊媚阿壇と話しています。
左京は馨が治癒していて蘭と亜梨沙は倒れたままです。
リックは霊媚阿壇のそばで大威張りです。
「ところでジャックランタンさん」
樹里が言います。
「誰がカボチャだ!」
霊媚阿壇が切れます。
「貴女が人間を憎む理由がわかりました」
「何?」
霊媚阿壇は目を見開きます。
「人間の男の子に振られたのですね」
「違う!」
霊媚阿壇は更に切れます。
「では先程いた少女は何故貴女と同じ気を持っているのです?」
樹里の問いかけに霊媚阿壇は息を呑み、左京達は驚愕します。
「出直す!」
霊媚阿壇はそう叫ぶと湖に戻ってしまいました。
「あ」
リックは慌てました。そして、
「ほら、僕の陽動作戦だったにゃん」
と嫌な汗を掻きながら言います。
「お師匠様、さっきの女の子は……」
左京が言った時、
「私がお話します」
美子が現れました。