201/1000
第二百一話 樹里、霊媚阿壇と対決する編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
樹里は孫左京を諭してから、霊媚阿壇を見上げます。
「ところで、ワンタンさん」
「誰が中華料理だ!」
樹里のいきなりのボケに霊媚阿壇が切れます。
「貴女はどうしてそれほど人間を憎むのですか?」
「そのような事、お前に話す必要はない」
霊媚阿壇は身体を震わせて怒ります。
「僕達よ、その坊主を捕えよ」
再び蘭と亜梨沙が樹里に向かいます。
「くそ」
左京は動く事ができません。
「お師匠様!」
代わりに馨が立ち塞がります。
「きーっ!」
蘭と亜梨沙の容赦のない攻撃が馨を痛めつけます。
馨は樹里の前から動きません。
「大丈夫ですよ」
樹里が前に進み出ます。
「オンマリシエイソワカ」
樹里は摩利支天の真言を唱えました。
「グガッ!」
蘭と亜梨沙は真言の力で衝撃を受け倒れました。
「レンタンさん、教えて下さい」
樹里が更にボケます。
「誰が固体燃料だ!」
霊媚阿壇はまた切れました。