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第二百話 樹里、起動する?編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は樹里の姿をした蘭と亜梨沙にボコボコにされました。
「二人共、やめて下さい!」
馨が樹里を降ろし、左京を救出します。
「龍よ、お前は我と近い一族。何故人間に味方するのだ?」
霊媚阿壇が馨を睨みます。
「人間は間違いばかりする。この世が乱れているのも全て人間のせいだ。人間は滅ぶべきなのだ」
霊媚阿壇の迫力のある言葉に馨は怖気づいてしまいます。
「そうなんですか」
樹里は笑顔全開です。
「ならば坊主、お前が人間の代表として我の生け贄となれ。さすれば人間を許そう」
霊媚阿壇が言います。すると左京が、
「ふざけるな、化け物。人間を皆殺しにするならすればいい。だが、お師匠様だけは生け贄になんかさせねえぞ!」
と怒鳴ります。
「お猿さん」
樹里が声をかけます。
「それは間違っています。私は人間達全てを救うために旅をしているのです」
左京はハッとしました。




