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第二十話 更に弟子編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるため、西を目指しています。
途中、様々な困難に出会いましたが、持ち前の笑顔で乗り切って来ました。
「本当にあの笑顔は凶器だ」
石猿の孫左京はすっかり樹里の虜です。
左京の活躍で倒した河童をどうするか会議中です。
河童は縄で縛って木に吊るされています。
「こんな女、切り刻んで殺しちゃいましょうよ」
豚の妖怪亜梨沙が言います。
「でもその前に胸当てと腰蓑の中を確認しないと」
実は龍の馬も本当はエロいようです。
「俺はお師匠様のご判断にお任せします」
左京は樹里を見ました。樹里は目を瞑っています。
亜梨沙も馬の馨も樹里を見ました。
「おはようございます」
樹里は目を開けて言いました。寝ていたようです。
「勘弁して下さい」
左京は泣いて懇願しました。
「河童さんは弟子にします」
樹里が言いました。
「どうしてですか?」
左京が尋ねます。すると樹里は、
「どうしてでしょう?」
左京はまた石化してしまいました。