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第百九十九話 孫左京、苦戦する編

 御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。


 霊媚阿壇れびあたんが操る蘭と亜梨沙が樹里に襲いかかります。


「仲間を攻撃できるか、猿? しかも相手はおなごぞ」


 霊媚阿壇は得意そうに言います。


「きー!」


 蘭は竜巻を起こし亜梨沙は豚に戻ってボディアタックです。


「ふざけるな、てめえら!」


 左京は容赦なく二人を叩き伏せます。


「鬼だな、お前は」


 霊媚阿壇は呆れています。


「誰であろうとお師匠様に危害を及ぼす奴は許さない」


 左京は霊媚阿壇を睨みます。


「鯨さん、あいつはお師匠様に弱いにゃん」


 いつの間にか敵方に寝返ったリックが言います。


「てめえ!」


 左京は激怒しました。


「そうか」


 霊媚阿壇は蘭と亜梨沙を樹里の姿に変えました。


「げ」


 顔だけ樹里に変わったので胸当てと腰蓑だけの樹里とボディコンの樹里です。


「……」


 左京は鼻血を噴き出します。戦闘不能です。


「えいえい!」


 日頃の怨みも加わり二人は左京をボコボコにしました。

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