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第百九十一話 孫左京の秘策編
御徒町樹里はありがたい経典を授かるために西を目指しています。
孫左京は獨角兕大王と睨み合います。
「猿、お前の如何なる武器も無力だと学ばなかったのか?」
大王が挑発します。左京はニッとして、
「対策は万全だぜ!」
と言うと如意棒を出します。
「何が万全だ!」
金剛琢が如意棒を吸い込みます。
「ありがとさん」
左京はそう言うと消えてしまいました。
「何?」
大王がギョッとします。
左京は如意棒に化け自分の分身を使ったのです。
「ここが金剛琢の中か」
左京は無数の武器が漂っている不思議な空間にいました。
「あった!」
左京は如意棒を見つけました。
「見てろよ!」
左京は如意棒を持ち、
「伸びろ!」
と叫びます。如意棒は大きく太くなります。
「む?」
獨角兕大王は金剛琢が振動しているのに気づきました。
「猿め、何をした!?」
次の瞬間、金剛琢の穴から如意棒が飛び出し、大王の顔を突きました。
「ぐが」
大王は後ろに倒れました。