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御徒町樹里の西遊記(四百文字小説)  作者: 神村 律子
河童だ、悪いか!?
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第十九話 河童の敗北編

 御徒町樹里は仏様の国にありがたい経典を授かりに行く途中ですが、ピンチです。


 本当は龍だけど馬の馨は川に流され、豚の妖怪亜梨沙は気絶し、石猿の孫左京は河童の粘液で動けません。


「坊主を食らえば私は元の姿に戻れるのだ!」


 河童が叫びます。


「そうなんですか」


 樹里は笑顔です。左京が焦ります。


「お師匠様!」


 河童が竜巻で樹里を吹き飛ばしました。


「きゃっ!」


 樹里の帽子が飛び、長い髪がなびきます。


「女ァ!?」


 河童は唖然とします。


「このヤロウ!」


 左京が樹里の「女の子パワー」を受け、粘液を断ち切ります。


「ヤロウじゃない! 私は女だ!」


 河童が切れますが、左京は耳から如意棒を出し、


「うるせえ!」


と彼女の頭の皿を叩き割りました。


「ギャビン!」


 河童は皿の水を失い、倒れてしまいました。


 左京が更に叩こうとすると、樹里が、


「お猿さん」


と呼びかけます。左京は樹里のウルウル目を見てしまい、


「わかりました、許します」


と引き下がりました。

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